東京で医療機器の初商談会

　京都府や京都市、京都産業２１は、医療・福祉機器市場への参入を支援するため、京都の中小企業を集め、医療機器メーカーが集積する東京・本郷地区で来年１月にビジネス商談会を初めて開催する。薬事法に基づく事業認可を受けているメーカーとの連携を後押しし、京都の中小製造業の活性化につなげる。

　厚生労働省の採択を受けて昨秋に立ち上がった京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクトの一環。京都産業２１が府外企業を対象に行った市場調査結果によると、部材の調達先などを求める企業が多く、「多品種少量市場のため高度な製品開発力や技術力を持つ京都のものづくり企業にとって有望」とみて商談会を企画した。

　新製品の研究開発や試作をすでに行っている府内企業２０社程度を募る。成型や樹脂機械加工、金型設計、精密機械加工、新素材などの製品や技術を紹介する。商談会には日本医療機器協会（東京都）の会員企業約３００社を対象に技術や購買の担当者らを招く。

　具体的な提携や共同開発などは、京都産業２１をはじめ、医療機器関連企業と幅広いネットワークを持つ三菱ＵＦＪリサーチ＆コンサルティング（同）が支援にあたる。

　国内の医療機器市場は福祉分野を含めて２兆円超の巨大市場で、今後も堅調に推移する見通し。京都産業２１は新規参入や製品開発などで約３０社から相談を受けているという。

　１月１５日午後１時から東京都文京区の医科器械会館で。出展料は無料。展示費用は自己負担。出展申し込みは９月１２日まで。事前審査あり。事務局の京都産業２１ＴＥＬ０７５（３１５）８５６３。