今後も続く見通し 全国商業連合 家庭の消費低迷

　全国商業連合（CNC）がまとめた7月の家計消費意向指数は6月に対して0.1％上昇したものの、2013年7月の水準を3.5％下回った。前の月に比べてわずかながらも上昇したことについてCNCは、食料品価格の下落がプラスに作用したとしている。ブラジル地理統計院（IBGE）によると、食料品の価格は5月に0.58％の上昇を記録したが6月に入り0.11％下落した。

　15日付伯メディアによると、CNCは7月の調査結果を受けて、これまで前年比4.7％増としていた今年通年の小売売上高の拡大予想を同4.5％増に下方修正した。CNCのエコノミストは「金融引き締め、消費者にとって高い金利、信用コストの上昇、産業の低迷に起因する雇用への不安、主に公務員にとっての不安定要因となる選挙年であること」などが引き続き消費意向にマイナスの圧力をかけるとの見通しを示している。

　13年7月との比較では自動車などに代表される耐久財の購入意向が最も大きく低下、統計史上最低のレベルにまで落ち込んだ。CNCはこれについて、金利の上昇が響いたとしている。