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加工物語

中国市場減速の影響注視、鉱山機械需要の回復遅れも

   コマツは、中国景気の減速が事業に与える影響に注視している。建設工事の遅れで現地での建設機械の販売が減速しているほか、鉱山機械でも経済成長の鈍化による資源会社の投資意欲減退で売り上げ減が続いており、中国関連の事業で需要回復に遅れが出る懸念が生じている。

   コマツの大橋徹二社長は6月27日のブルームバーグニュースとのインタビューで、中国の景気減速で下落した商品市況の反発時に、上昇傾向が減速することがあれば「鉱山関連の投資にブレーキになる可能性もある」と述べ、中国の影響は大きいとの見方から鉱山機械の需要動向について注視する考えを明らかにした。

   コマツの中国での油圧ショベルの販売台数は、4月、5月ともに前年同月比2割程度減少。大橋氏によると6月も回復傾向は特にみられないという。同社は4月25日に発表した今年度の中国の建設・鉱山機械の需要見通しでは年間を通じて横ばいから最大でも5%減にとどまると予測していたが、足元の同国の油圧ショベル販売は予想を下回る水準で推移している。

   大橋氏は、中国での大型工事の許可数は、昨年を上回っているものの実際には工事は始まっていないと指摘。昨年末までは対前年比で強い回復傾向を見せていた油圧ショベル販売が、3月にはマイナスに転じた。3月の全国人民代表大会(全人代)終了後には工事開始の動きに弾みがつくと言われていたが、「終わって4月になっても5月になっても動きが出てこない」と述べた。

   公共工事の回復に期待

   大橋氏は現在中国の公共工事の動きは鈍いものの、今後の見通しについては中国政府が経済成長を維持するため「途中で何らかのアクションをとる」と述べ「後半は上がってくるだろう」と予想する。

   同社の売り上げの2割以上を占める鉱山機械事業については、今年度の世界全体の鉱山機械の市場規模は前年度比38%減と、直近で最も落ち込んだ2002年と同水準の2000台まで縮小すると想定。11年のピーク時には7000台まで拡大していた。大橋氏は今年度の販売が「さらに落ちることはないだろう」と指摘。底入れの時期は「非常に近い」と見ているものの、回復に向かう具体的な時期については言及を避けた。

   コマツは、世界的な人口増や新興国の都市化で、道路や建物、学校や発電所などのインフラ整備に不可欠な鉄やセメント、石炭といった資源需要が産まれることから、資源生産活動の活発化で鉱山機械需要も回復すると予想。大橋氏は2000台という低水準が何年も続くということは「まずない」と述べ、いずれ成長に転じるとの見方を示した。

   JPモルガン証券のアナリスト中橋透氏は6月30日付のレポートで、コマツの「中国建機市場、鉱山機械、部品事業の回復の遅れはややネガティブな材料」としたうえで、「我々は『夜明け前が一番暗い』というスタンスに変化はなく、夏場にかけての『悪材料出尽くし』に期待」と指摘。

   同氏は中国政府による工事認可件数の増加は「中央政府の『メッセージ』と捉えている」とし、足元では5割程度まで低下したプロジェクトのスタート率は3-6カ月のタイムラグで「上昇する」と予想している。