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【インドネシア】ユニバンス、東南アのMT需要狙い生産強化
自動車の駆動装置製造のユニバンス(静岡県湖西市)は、インドネシアの生産体制を強化している。今月から鍛造工場を正式稼働させ、マニュアル・トランスミッション(MT)用ギアを素材加工から一貫して製造する体制を整えた。東南アジアへの輸出を中心に向こう数年で売上高42億円を目指して、国内のMT車市場の取り込みも狙う。
西ジャワ州プルワカルタ県のコタ・ブキット・インダ工業団地内にある既存工場の隣接地に鍛造工場を設けた。投資額は5億円。1,600トンのプレス機械1台を置き、ギアの月産能力は10万個。向こう2~3年で新たに2台を導入し、鍛造能力を3倍に拡大させる計画だ。
これまで鍛造部品は日本からの輸入などに頼っていたが、新工場の稼働でコストを削減できる。既存工場では切り抜きや研磨といった機械加工、MT部品の組立生産を手掛けており、内製化を進めることで価格競争力を強化する。
MT製品の出荷先はタイや中国、日本などへの輸出が8割を占める。タイに持つ工場では四輪駆動装置の組立生産を2年前から始めており、インドネシアで生産したギアを使用する。
今後はインドネシアのMT車市場を狙い、国内向けの出荷比率を5割に引き上げたい考えだ。4日に開催した落成式に出席した古橋則昭取締役は「インドネシアのMT市場は新車市場の大部分を占める」と指摘。路面が整っていない同国ではMT嗜好(しこう)が根強く、拡大を続けるとの見解を示した。
現地法人ユニバンス・インドネシアの谷健輔社長によると、エコカー政策の適合車である低価格で燃費効率の良い小型車「ローコスト・アンド・グリーンカー(LCGC)」など、成長市場向けの納入を狙う。昨年度の売上高は24億円だったが、今後は国内向けの販売を強化する考えだ。
ユニバンスは、今年度の海外売上高比率を25~30%と見込む。昨年度は1割強だったが、東南アジア事業の強化で達成を目指す。