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加工しやすい炭素繊維
東レ子会社の一村産業(金沢市)は14日までに、赤外線などで熱を加えると軟らかくなり、高速のプレス成形が可能になる炭素繊維のシートを開発した。成形にかかる時間を大幅に短縮することができ、コスト削減につながる。自動車や携帯電話、タブレット端末の部品など量産品への応用を見込む。
開発したのは炭素繊維織物に、熱を加えると軟らかくなる「熱可塑(かそ)性」の樹脂を含ませた板状のシート。複雑な形をした部品も分単位での高速プレス成形が可能になるという。国内初となる1メートル角の大型シートを完成させた。
炭素繊維複合材は現在、熱を加えると硬くなる「熱硬化性」の樹脂を使った商材が航空機部品などに使われている。ただ、熱硬化性は成形に時間がかかるため量産品への応用が難しく、成形の短縮につながる熱可塑性の技術開発が課題となっていた。
昨年度半ばから、企業16社、大学、工業試験場9機関に約1千平方メートルをサンプル出荷しており、今年度は約2万平方メートルの出荷を計画する。ロボット、機械部品やスポーツ用品などへの展開も図る。需要動向を見極めながら、大型設備の導入や新工場建設も視野に入れているという。
14日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で会見した石井銀二郎社長は「メーカーとの共同開発を進め、早期の実用化を目指したい」と語った。