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加工物語

炭素繊維の加工拠点化へ 県プレス工業協組、技術研修

 

 

 炭素繊維の加工拠点化に向けた取り組みが石川県内で進んでいる。金属製品製造業などで構成する県プレス工業協同組合は7月から、会員企業など10~15社の従業員を対象に炭素繊維複合材料のプレス加工技術の研修に乗り出す。自動車部品などへの応用を見据え、3年間で加工技術を習得してもらう。中小企業の技術を集積し、大手メーカーの部品生産を共同受注できる体制を整える。

 県プレス工業協同組合が始めるのは、熱を加えると軟らかくなる「熱可塑(かそ)性」の樹脂を含ませた炭素繊維複合材料のプレス加工技術研修。2カ月に1回程度開き、専門家から実技と基礎知識を学ぶ。県工業試験場の生産設備を活用し、県産業創出支援機構(ISICO)の協力を受ける。

 鉄より軽くて強い炭素繊維複合材料は航空機の部材などに使われているが、将来的には自動車や家電製品などの量産品に活用されることが期待される。県プレス工業協同組合は5年ほど前からプレス加工の研究を進めており、実用化に向けた基礎技術を確立した会員企業も出ているという。

 中小企業が単独で受注を獲得するのは難しいため、複数の会員企業が加工技術を習得し、協同組合として自動車メーカーなどに技術を売り込みたい考えだ。

 石川県では今月、県、金沢工大などが整備した「革新複合材料研究開発センター(ICC)」が白山市の金沢工大やつかほリサーチキャンパスで稼働。県内のものづくり産業が連携し、炭素繊維の新素材開発など、実用化に向けた取り組みがスタートした。

 ただ、炭素繊維はコストが高く、自動車などに採用しても採算が合わないとの見方も多い。メーカーが素材として使うには、炭素繊維用の加工機械を導入する必要があり、設備投資費用がかさむという課題もある。強度や軽量化をめぐる鉄鋼各社との競争も激化しており、拠点化には、官民挙げた産業振興を継続的に実施していくことが不可欠とされる。