大连昭和巨坤精工有限公司
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中国の排出ガス規制強化、世界の自動車部品メーカーに追い風
中国政府は深刻な大気汚染に対応するためディーゼル車の排出ガス基準を2015年1月から強化する。自動車の排出ガス浄化装置などを専門に手掛ける世界の自動車部品メーカーは、この商機を逃すまいと必死だ。
米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏などが出資する新興の米エンジンメーカー、エコモーターズや仏自動車メーカー、PSAプジョー・シトロエン<PEUP.PA>傘下の部品メーカー、フォーレシア<EPED.PA>などは、自動車メーカー各社が進める新規制準拠の取り組みを後押ししている。規制導入は何度も先送りされた経緯があり、実際に導入されても厳格に施行されるかどうかをめぐる懸念は残されている。
フォーレシアと提携する米ディーゼルエンジン・メーカーのカミンズ<CMI.N>の中国部門のLiu Xiaoxing副社長は「一般的に、中国の排出ガス規制強化はわが社の事業の成長を促進するので追い風になる」と述べた。同社にとって中国は最大で最も急速に成長する市場だ。
中国の大気汚染は危機的水準に達しており、世界保健機関(WHO)によると北京は世界で最も大気汚染のひどい都市の1つとされる。中国の環境監視機関は、自動車が大気汚染の主な原因としている。
大気汚染問題に対処するため具体的には、窒素酸化物(NOx)や一酸化炭素、粒子状物質(PM)などの排出量が多く新たな基準を満たさない大型トラックの販売を禁止する。ディーゼル車の排出ガス基準は「国4」(欧州基準の「ユーロ4」に相当)と呼ばれる水準に強化される。
このほか今年中に排ガス排出量の多い車両600万台の走行を停止するとともに、乗用車の燃費向上に向けた規制案を策定する。現在100キロメートル当たり7.38リットルの平均燃料消費量を15年までに同6.9リットルまで改善することを目指す。
コンサルタント会社IHSオートモーティブのアナリスト、Li Jia氏は「外資系部品メーカーは中国のサプライヤーよりも進んだ技術を持っているので、長期的に規制強化から大きな恩恵を受けるだろう」と指摘した。
スイスのプライベートバンク、バンクJサフラ・サラシンの3日付リポートによると、中国系自動車メーカーに排出ガス削減関連の装置や部品などを提供している主要メーカーにはフォーレシアのほか、独コンチネンタル<CONG.DE>やロバート・ボッシュ[ROBG.UL]、デンソー<6902.T>、米テネコ<TEN.N>などが含まれている。こういったメーカーは排ガス処理システムやターボチャージャー、直接噴射装置やパワートレーン制御装置などを提供している。